「元旦篇」

自然には、勝てない。
自分には、勝てる。

「定時運行」が基本となる仕事。
たとえば、飛行機や鉄道などの交通業界。
あるいは、運送や宅配など物流業界もそうです。
わたしたちJR貨物は、その両方に属している会社です。

ふだんは誰も気付かない、縁の下の力持ち。
時間通りの毎日を、あたりまえに送ってあたりまえ。
これが、三六五日つづけてとなると、そう簡単ではありません。
ひと冬に数回は、悪天候による運行見合わせがあります。

雑誌の発売が、東京よりも、ただでさえ遅れる北海道。
暴風雪の影響で鉄道が止まれば、
その発売がさらに伸びることも、しばしばあります。
がらんとしたコンビニの雑誌売場。
「届けられない」という事実に、
わたしたちは申し訳ない気持ちになります。

どうしたって冬将軍という外敵にはかなわない。
だからこそ、せめて内なる敵には、いつだって勝たねばならない。
自分自身の「油断」は、「安全」にとって最大の敵です。

お預かりした荷物を無事に届けるため、
ひとりひとりで、チームで、組織全体で、
何重ものチェックを行い、安全というレールを敷く。

日々の安全はあたりまえ。だけど安全に絶対はない。
JR貨物は二〇一七年も出発進行です。

掲載日 2017年1月1日
掲載紙面:北海道新聞 15段

Creative Director / Copy Writer:池端 宏介
Designer:川尻 固広
Photographer:minaco.

【企画制作・池端の一口メモ】
正月は読者もじっくり新聞を見てくれるので各社こぞってメッセージ広告を出稿する。JR貨物もそのステージに上がりメジャー感をつくりました。これを機に「元日は読ませる文章広告を」というオーダーをいただくことが恒例に。現場の社員さんからの評判も上々で「ブランディングがインナーに効く」というリアルな成果が社内に浸透しはじめます。