ひとつまえを思う。|柔環 vol.4
2023の夏、印象的だった風景をみなさまに。
自席の目の前には、大きな窓があります。視線の先。仕事をするパソコンと焦点がはずれた奥の世界に、何か、きらきらしたものが視界にはいってくるのです。
ふと、視線をあげると、それは、
護国神社のオオバボダイジュ。
葉の、表は緑、裏は白。
風にゆらぎ、裏になった瞬間に光をあびて、きらり。まるで手鏡のようにきらきらと、きらり。会社は4階なのですが、木と同じ目線だからこその発見。
いつも柔環のビジュアルをつくる、名畑さんに今回も話すと、こないだは、木陰で猫が休んでましたし、ちがう日には、葉の裏にセミがいましたよ、と彼女の発見も共有。
歩いている先、仕事の先、そして近くで見上げる。見る場所も、見ているひとも、出発点が異なる面白さを感じます。
夏のはげしい緑とともに日差しが高い時期ならではだったのだと。気温がさがり、次の季節にうつる今だからこそ、その変化に気づかされたのでした。
緑だった木々たちも、赤や黄に色を変えています。「緑と赤」、なかなかにデザインではエッジの効いた組み合わせですが、年に1度の季節のお知らせと思うとなんだか素敵です。
(片桐 由貴)
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柔環の壁紙をつくりました。
通常版、そして10月・11月のカレンダーとともにお楽しみください。
[Download JPG形式]
Normal(Hikari) デスクトップ用(55KB) / スマートフォン用(198KB)
Normal(Neko) デスクトップ用(97KB) / スマートフォン用(532KB)
Calendar・October スマートフォン用(372KB)
Calendar・November スマートフォン用(491KB)
[柔環(にゅうわ)とは]
ディレクター片桐が日々を過ごす「メープルコート」。大きな窓からは自然や風景の変化を感じます。建築設計をした中井仁実さんが、建物空間と都市空間と歩行者、そして緑との関わり方を考えたように、私たちも歴史や環境、そして日々の変化と対話し、デザイナーと表現していくプロジェクトです。