10年後の教育の現場とは。
時代に沿った建学の精神の展開
OVERVIEW
「自然を学ぶ」を建学の精神とする学校法人 北邦学園は2021年に設立40周年を迎えました。
40周年事業は次の10年間に向けての取り組みです。
私たちは10年後の北海道の教育現場を想像することからアプローチしていきました。
人口減少や食の社会課題など教育に関わる課題。
待機児童や共働き家庭の増加など子どもたちを取り巻く環境。
そして人々の価値観が変容していくポストコロナ。
先行き不透明と言われる不安の多い世の中で、北邦学園が40年という
長い時間大切にしてきた建学の精神をもう一度振り返ることにしました。
朝がくると、太陽は必ず昇ります。
1年を通して、春、夏、秋、冬、4つの季節が巡ります。
その日常の確かな「自然」=必ず信じるものができること(本能的に求めるもの)
として2021年の課題を解決しながら、10年後の課題も見据え、
建学の精神である「自然から学ぶ」を深化させることをデザインの出発点としました。
「自然に触れよう。」「自然を感じよう。」「自然を広げよう。」
建学の精神「自然から学ぶ」を深める3つのコンセプトをつくりました。
自然物の中の子どもたちの視点で、動植物の共生、自然からの発見をテーマに展開しています。
子どもの頃に遊んだ葉っぱの裏、花の中、雪の中。
四季の自然物の中に、季節の生き物を見つけるように
子どもの小さな視点でいろいろなものを探すようにデザインしました。
わたしたちは、
⾃然の包容⼒に、
⽣かされている
空は今⽇も⻘い。
⼭は今⽇も美しい。
⿃たちが今⽇も元気だ。
⾝近にある⾃然。
どんな時代であっても、
⼈は⾃然の偉⼤さに気付かされながら、⽣きている。
ありがたい存在だなあ、と感⼼させられる。
⼦どもたちは、理屈よりも体験から学び、成⻑する。
おとなたちは、その可能性を信じ、サポートする。
⼦どもたちには、いろんな経験を積み、
⼼の豊かさを育んでほしいと願う。
持続可能な社会とは、次の世代、その次の世代へと
⾃然の豊かさや⽣きるよろこびを
引き継いでいける世の中だと思う。
わたしたちのテーマは⼤きい。
「⾃然から学ぶ」という姿勢は、この先も変えることはない。
未来へ継いでいくために、
⾃然との関わりをもっと深めていこう。
物事を⻑い⽬で⾒るのは、むずかしい。
ビジョンは、⼤きく。
⽇々の営みは、コツコツでいい。
謙虚に、しなやかに、⾃然と共に歩んでいこう。