形がないサービスを、デザインの力で発信してく。
OVERVIEW
北海道友愛福祉会は、江別市を拠点に介護老人福祉施設や地域包括支援センター、保育園など12の福祉施設を運営する社会福祉法人です。地域における「福祉の総合拠点」のWEBサイトリニューアルプロジェクトです。
ヒアリングを重ねていくなかで浮かび上がってきたのは、「福祉のこころ」を軸にしながら、組織そのものをアップデートしていこうとする意思でした。職員の働く環境を見直し、地域のニーズに応える新たなアクションを起こし、内部にも外部にも開かれた取り組みを拡げていく。変化を恐れず、福祉の本質に向き合い続ける姿勢そのものが、プロジェクトの軸となっていきました。
ポイントとして整理したのは以下の3点です。
①10年後のことを考え取り組む、新しい感覚
②人の多様性やニーズから学び、社会に対応する柔軟性
③変化しよう、チャレンジしようという姿勢
北海道友愛福祉会の姿勢を伝えるために掲げたのが、「人をよく考える法人」というコンセプト。そして、それを象徴する旗印が「THINK You & i」というコミュニケーションロゴです。ひと対ひとの関わりの中で育まれる「福祉」を伝えていきます。
福祉という言葉は、少し遠いもののように聞こえるかもしれません。しかし、誰もがライフステージのどこかで必ず関わる領域だからこそ、その持続可能性を考えることは、今を生きる私たちにとって必要な視点ではないでしょうか。
すべてを変えるのではなく、本質を見極めながら変化を受け入れ、未来に向けて組織や仕組みを柔らかく更新していく。そんな「北海道友愛福祉会」の姿勢を、法人として統一した発信ができるよう、デザイン展開に取り組んでいます。
Based in Ebetsu City, Hokkaido Yuai Fukushikai is a social welfare corporation that runs 12 facilities, including nursing homes, community support centers, and nursery schools. Our project was to redesign the website for this organization, which functions as the community’s comprehensive welfare hub.
Our interviews revealed the organization’s desire to evolve, guided by a foundational “spirit of welfare.” This meant re-evaluating the work environment for staff, launching new initiatives to meet community needs, and expanding programs open to everyone. This dedication to embracing change while engaging with the core principles of welfare became the project’s guiding force.
We condensed this approach into three key points:
1) A fresh perspective, focused on planning and working toward the next 10 years.
2) The flexibility to adapt to society through learning from human needs and diversity.
3) A proactive attitude toward change and new challenges.
To convey this philosophy, we built our strategy around the concept of “a corporation that truly considers people.” “THINK You & i” is the logo we created to symbolize this, expressing how “welfare” grows out of personal relationships.
The term “welfare” may sound somewhat distant. However, because It’s a field that touches everyone’s life at some point, considering its long-term sustainability is an essential perspective for us all today.
The goal isn’t to change everything. It’s to embrace change while holding firm to essential values, flexibly adapting the organization and its systems for the future. We are currently developing a unified design that will allow Hokkaido Yuai Fukushikai to communicate this core philosophy with a consistent voice.
PROCESS
与件の整理
単なる情報発信ではなく、イメージの伝達やブランディングが目的であるホームページリニューアル。
発信わかりやすく最適な
情報量 新しい福祉の
イメージ発信
コーポレートコミュニケーション
コミュニケーションの
プランニング
「何をどうやって誰に伝えるか」を設計し、あらゆるステークホルダーに対して共通の発信軸を設ける。
発信コンセプトの設定
それぞれの人がどんなニーズを持っているか今をみつめて、対応する。それが北海道友愛福祉会の本質。
法人発信のコンセプト
「人をよく考える法人」
STATEMENT
人のために、思考する。
わたしたちは、人を思う。
心に寄り添い、一緒に生きる。
わたしたちは、人を考える。
よりよくなるためなら、
積極的に変化を受け入れ、
組織を進化させる。
利用される人も、働く人も、
そのご家族にも、心地よい環境を。
よく考えるから、よく行動できる。
その先に、愛がそだつ。
わたしたちは、友愛福祉会です。
DESIGN
COMMUNICATION LOGO
「ひと」をイメージしたiから展開された丸モチーフを繋げてデザインすることで「人から考え、ひろがっていく様子」を表現しています。
ILLUSTRATION
WEBSITE
「人 = i」というモチーフをサイト全体にも浸透させながら、イラストやアイコン、動きのあるレイアウトなどで、
当法人が持つ「新しい感覚」を表現できるようデザインしました。
採用ページでは、スタッフインタビューを実施し、今まで発信できていなかったコンテンツ掲載も行いました。
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MAGAZINE
WEBサイトのリニューアルと連動し、広報誌もリニューアル。
地域における「福祉の総合拠点」として、日々アップデートを続ける北海道友愛福祉会の今を伝え、未来への視点を届ける役割を担うツールとして再設計。
組織と働くひと、関係者、そして地域のひとびと。それぞれの視点を柔らかにつなぎ、情報を届けるだけでなく、「共に考える」ための媒体です。
