2022.02.09 PROJECT

まちの目的地となる
ジェラート店

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OVERVIEW

2019年にグループとしての企業ブランドデザインを担当した谷口ファームグループ。
2021年「自社で生産される生乳を直接消費者に届けたい」という想いで、
グループの一社から、自社牧場ミルクを使ったジェラート店をオープンしました。
北海道富良野・美瑛エリアという観光地に構えるジェラート店、ブランディングのお仕事です。

時代が進むにつれて、変化していくモノ・コトの考え方。
一次産業の働き方。畜産業による環境負荷。生活の変化による消費量の減少。
「食」に関わる不安をよく聞くようになりました。
人の行き来が難しくなった「観光」も同じくです。

ジェラートの生乳をつくるびえい牧場は、
ロボット搾乳の導入による働き方改善、地域循環型農業や
バイオガスプラントなど新しい農業の在り方に向けて取り組んでいます。
その今の時代にあった持続可能な取り組みを体現できる店舗を目指しました。

そして今、生活にどんな感覚があると良いか。
私たちはジェラート屋さんに行く自分の姿を想像し、
たくさん味を悩みながら選ぶ、ワクワク感をプランに組み込んでいきました。

大切にしたことは、自社牧場の生乳を一番よく知るからこそできること。
ブランディングの軸は、徹底した「ミルク世界」へ導くこととしました。

デザインは地域の目印(=目的地)となるトンマナでデザイン。
この一連の流れから「gelatrip」とネーミングし、展開していきました。

「ミルク」と掛け合わせたら、どんな展開(=旅)ができるのだろう。
生産者ならではの、生産者同士のつながりを生かし、
地域産品の新しい活用や、いままで知らなかったことへの理解をつくり、
産地としてのイメージを向上できることを最終的な目的としています。