OVERVIEW

テレビの時代が終わる。新聞も同じだが、そう問われ始めて15年は経つ。メディアとして権威的な力を示してきた昭和から、インターネット・個人がメディアとなった令和への移行は、ローカルテレビ局にも大きな波として変容することが必至だと捉えられている。だが、果たしてそうだろうか。

北海道放送株式会社は、1951年に誕生した北海道初の民放である(なので、道内では1ch。NHKは3ch。)。ラジオ放送を1952年に、テレビ放送を1957年に開始し、現在も数々の長寿番組を展開中だ。特に報道力に定石があり、受賞歴も多い。道内のラジオDJを起用した夕方番組を人気番組に育てあげるなど、新規性のある取り組みのイメージもある。そんな北海道放送株式会社が、新しいビジネスの種を蒔きなおした企画が「いっちゃん おいしい HBC」。とはいえ、「北海道の食」は多様なプレイヤーがひしめくカテゴリー。そこで、僕たちは放送局としてこれまで築きあげてきた「信頼」や「ネットワーク」そして素晴らしい取材力を分析、いくら個人がメディアとなる時代であれ、そのヒストリーと組織力には及ばないことを軸に、可能性をストックしていく企画を進めていきました。

~~の時代は終わる、変わらなければならない等、危機感を煽りすぎている気もするこの現代に、積み上げてきたもの、変わらないもの、変わるべきところの本質と捉え、「北海道」に貢献していく姿勢があることに一緒に取り組みたい。そういう共感を得る、僕たちもそのコミュニティに参加して、協働していきたいと考えています。時代の流れのなかで、巻き起こるべき変容は全てをリセットするのではなく、本質を残し、アップデートしていくということを改めて感じたプロジェクトです。

The era of television is coming to an end. The same can be said for newspapers, but it has been 15 years since this question first started to be asked. The transition from the Showa era, when television was the authoritative medium, to the Reiwa era, in which the Internet and individuals have become the media, is seen as an inevitable big wave of change for local television stations as well. But is this really the case?

Hokkaido Broadcasting Co., Ltd. was founded in 1951 as Hokkaido's first commercial broadcasting station (therefore it is channel 1 in Hokkaido, while NHK is channel 3). HBC Radio began broadcasting the following year, and currently has a number of long-running programs. It is particularly known for its coverage capabilities, and has won many awards. It is also known for its innovative initiatives, such as being among the first to start an evening program featuring Hokkaido radio DJs, and nurture it into a popular program. Hokkaido Broadcasting Co., Ltd. has sowed the seeds of a new business with the project "Icchan Oishii HBC." However, "Hokkaido food" is a category crowded with various players. Therefore, we analyzed the trust, network, and excellent reporting capabilities that we have built up as a TV station, and proceeded with a project to stockpile possibilities based on the idea that even in an age where individuals become media, they cannot match the history and organizational power of the media.

In this modern age, where we feel like we are overly inciting a sense of crisis by saying things like "the era of ... is over" and "we have to change," we want to work together to recognize the essence of what has been built up, what will not change, and what should change, and to have an attitude of contributing to Hokkaido. We want to join and collaborate with the community that sympathizes with this. This project made us realize once again that the changes that need to occur in the flow of the times are not about resetting everything, but about preserving the essence and updating it.

PROCESS

1北海道の食=HBC Hokkaido food = HBC

これまで多くの番組やイベント、キャンペーンにて北海道の食を取り上げてきた実績のもと、さらに固有な存在になるための取り組みが始まりました。

2HBCならではの方法で In a way that only HBC can provide

これまで積み重ねてきたコンテンツを土台に、新たな魅力を発見・発掘したり、課題を解決しながら発信することで、北海道の食を盛り上げます。

3放送局の新しい一歩へ A new step for broadcasting stations

テレビ・ラジオという発信力のあるメディアを、その発信力だけではく求心力も活かしてネットワークをつくります。

KV&statement

食は、北海道の魅力であり課題でもある。だから、HBCはとことん掘り下げる。 食は、北海道の魅力であり課題でもある。だから、HBCはとことん掘り下げる。

温暖化のこと。物価高のこと。輸出のこと。
世界で起こることが、北海道の食につながっている。
大きな視点でニュースを語るのもだいじだけれど、
半径 メートルで起きる話題こそ伝えたい。
地元で愛されているのに、人材不足に苦しむ店主がいる。
子ども食堂で "居場所" をつくる人がいる。
まだない食材の開発に挑む研究者がいる。
DXと加工技術で販路を世界に広げる農家がいる。
動物愛護と "食べていく" のバランスに悩む人がいる。
地元素材を調理して価値と雇用を生む工場がある。
そう、北海道は「つくる」と「食べる」でできている。
消費してるだけの「消費者」なんて、きっといない。
いろんな立場の人が集えば、学び合いが生まれる。
地元メディアHBCがつくるのは、学びコミュニティ。
「メディア」の本来の意味である「媒介」となって、
わたしたちは、食の北海道ブランドをバックアップする。
食べるも、つくるも、広めるも。
北海道の食の未来に光を。

キービジュアル制作にあたり

一人ひとりが光らせることのできる期待感を伝えるためにどんぶりでできたスポットライトが当たっています。
モデルはHBCのアナウンサーの方々にしていただきました。
各モデルはHBCがこれから作り上げていく食に関わる人に扮しています。

  • 作り手 農家 堀内 美里さん
  • 作り手 料理人 波多野 裕太さん
  • テレビ局 伝える人 堀 啓知さん
  • 消費者 買い物客 森田 絹子さん
  • 作り手 漁師 水野 善公さん
  • テレビ局 制作スタッフ 森 結有花さん
  • 消費者 食べる人 糸賀 舜さん

TV CM

街から海、畑を一直線に繋ぎ、一つの茶碗に収まるムービーです。コンセプトを伝えつつもキャッチーな印象になるトーンを狙っています。

The video connects the city, the sea, and the fields in a straight line, fitting into one teacup. The goal was to convey the concept while creating a catchy tone.

SOUND

社内での制作となるため、細かなすり合わせをしつつコンセプトから一貫したサウンドの制作になっています。

Because the production is done in-house, we are able to fine-tune the details to create a consistent sound from the concept onwards.

SOUND LOGO

制作担当から一言 プロジェクトが持つポジティブさと、音としての覚えやすさ。尚且つ「耳に残る」というバランスを5秒の中で凝縮させることを意識しました。アナウンサーの方々の収録は短い時間ながら7名の声はぴったり。プロの仕事を感じました。

SOUND LOGO

制作担当から一言 これから新しいことが始まるワクワク感を、軽やかなリズムと、ホーンセクションや生楽器も加えた華やかさで表現しました。最後は森アナウンサーの「北海道の食はまだまだいける」という一言でが命が吹き込まれました。

WEB

HBCが番組内で取り扱った食に関するニュースをカテゴリに分けて記事にしています。現在は第一フェーズ段階となり、これを土台にさらに展開を広げていきます。

The food-related news that HBC has covered in its programs is categorized and compiled into articles. Currently, we are in the first phase, and will expand further based on this.

Brand Development

企画全体のロゴとしての役割と、LP内では北海道の食に関する情報を深掘りした記事をまとめています。

  • 野球のバットがビールになった!?「不思議な味ですごくおいしい」
  • 地元で愛されるコスパ最強のお店~西区西野エリア~
  • 釧路の蕎麦は、なぜ緑?そこには驚きの理由と歴史があった

北海道食に関するニュースを紹介します。社会問題を背景にした食への疑問を投げかけます。

  • 鈴木知事が北海道米「ゆめぴりか」の稲刈り 「食べる分購入を」冷静な購買行動を呼びかけ 北海道長沼町
  • 農業体験×観光「1日農業アルバイト」体験バスツアー…新たな旅のスタイルが担い手不足を解消する切り札につながるかも
  • 北海道・ニセコ蒸留所の「ジン」が世界最高賞受賞 「本当に喜ばしいこと」 販売からわずか2年余りでの快挙 北海道ニセコ町

食に関する人を紹介するコンテンツです。現在準備中。

北海道内で“食”の取り組みをしている方をゲストに毎週土曜日12時45分~13時放送中です。